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ペーター・ハントケが現代の若者へ投函し、
芥正彦が郵便する「60年代からの手紙」
“昔だれかかがそうだったような人間になりたい”
たったひとつのことばしか持たない人間の形をした異形の生き物カスパーを、
俳優と人形のダブルキャストで演じるノイズオペラ。
カスパーよ、お前は何者なのか?
最新の公演情報
ホモフィクタス メタドラマ計画 No.2
ノイズオペラ NOISE OPERA
『カスパー』
【原作】ペーター・ハントケ
【訳】龍田八百 に基づく
【企画/構成/振付/演出】芥 正彦
【音楽/演奏】佐藤 薫 (EP-4) × 森田 潤 (モデュラー演奏)
【人形監督】結城一糸(糸あやつり人形一糸座)
【日程】
2018年5月5日(祝・土)~10日(木)
【開演時間】
5(祝・土)19時○
6(日)15時◆
7(月)19時○
8(火)19時◆
9(水)19時○
10(木)15時◆
○=石倉来輝
◆=結城敬太(人形遣い)
※俳優と人形によるダブルキャストでの上演。上記以外のキャストは全日共通。
※開演の30分前より受付開始。15分前より開場。
【出演】
〈カスパー〉
石倉来輝/結城敬太(人形遣い)
※ダブルキャスト
〈分身のパフォーマンス〉
根岸まりな(人形遣い)
眞野トウヨウ(人形遣い)
結城民子(人形遣い)
結城一糸(人形遣い)
〈プロンプターズ 社会学者、言語学者、精神科医たち〉
田中祐希
細谷貴宏
光瀬指絵
芥 正彦
【会場】
中野テルプシコール
http://www.studioterpsichore.com/access.html
中野駅南口より徒歩10分。改札を出てすぐに右折、線路沿いの道を高円寺方面へ直進。
【チケット】
〈一般〉 前売 3000円/当日 3500円/リピート割引 2000円
〈U25〉 前売 2000円/当日2500円/リピート割引 1500円
※全席自由。
※U25:入場時要身分証提示。
※リピート割引:2回目以降のご来場時上記料金に割引。入場時要半券提示。
[WEB予約フォーム]
http://481engine.com/rsrv/webform.php?sh=2&d=416980a875
[お問い合わせ]
info.kaspar.h@gmail.com
0422 01 5811
【照明】高良康成
【音響】幸田和真
【舞台監督】宮田公一
【人気製作】田中めぐみ・根岸まりな(糸あやつり人形一糸座)
【宣伝美術】中島晴矢
【制作】NOISE OPERAカスパー制作部
【協力】アルファエージェンシー、EP-4、江戸糸あやつり人形一糸座、スイッチ総研、SLOGAN、φonon、松永拓野、ゆうめい
ポストパフォーマンストーク
5/5(祝・土)
徳永京子氏(演劇ジャーナリスト)
5/6(日)
小松美彦氏(生命倫理学者)
他、各界からのゲストが日替わりで登壇予定。詳細WEBにて随時発表。
ペーター・ハントケ
オーストリア出身の詩人・小説家・劇作家。1942年生まれ。66年に戯曲『観客罵倒』を発表。登場人物がひたすら観客を罵倒し続けるという上演で当時の演劇界に衝撃を与える。「社会に溶け込めない個人」という主題を前衛的手法で描いた作品を多く発表。常に新たな表現で「現代」を描き続け、現代ドイツ語圏文学の最も重要な作家の一人となる。ヴィム・ヴェンダースとの映画製作でも知られ、『ベルリン・天使の詩』等の脚本を執筆している。
『カスパー』
ペーター・ハントケによる長編戯曲。1967年刊。カスパー・ハウザーの実話を元にした作品だが、ハントケは「カスパーの謎を追求したドラマではなく人間の可能性を示すイベント」「言葉の情報の中で人間がどのように言葉を獲得させられ、どのように喋る人間につくられていくかを明らかにする〈ことばの拷問劇〉」と語る。ベケットの『ゴドーを待ちながら』と共に現代を象徴する最も重要な戯曲の一つに位置づけられている。
カスパー・ハウザー
1828年、バイエルン王国で発見された実在の孤児。発見時、16歳程の年齢とみられたが言葉をほとんど知らず、話せたのは「お父さんのような騎兵になりたい」の一言。保護されるまでの十数年間地下牢のような場所で育ったとされる。研究者に教育を施され言葉を獲得、自身の過去を語り出すが何者かによって暗殺。その正体と出生から保護に至る経緯は現在も不明。特異なまでに鋭敏な五感を持っていたが言葉の獲得とともにその力は失われた。
【出演者変更のおしらせとお詫び】
カスパー役で出演を予定しておりました松永拓野が加療にひと月を要する怪我のため、やむなく出演を見送る事となりました。代わって石倉来輝が同役をつとめます。松永の出演を楽しみにしてくださっていた皆様にはまことに申し訳ございません。本人も忸怩たる思いでおりますが今は治療に専念し、一日も早く万全の態勢で又皆様にお目にかかれるよう回復につとめます。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。